使い方ガイド
Vibration Analysis Toolは、ブラウザ内で動作する振動解析ツールです。回転機械(モーター、ポンプ、ファン等)の振動データを解析し、機械の健全性を診断します。
データはブラウザ内で処理され、サーバーに送信されません。機密性の高いデータも安心して解析できます。
Pyodide(Python in Browser)を使用し、本格的なFFT解析をブラウザ内で実行します。
ISO 10816-3に基づく振動評価基準を採用。業界標準の診断が可能です。
解析結果をCSVやPDFでエクスポート。報告書作成を効率化します。
CSVファイルを選択するか、サンプルデータを使用します。データはブラウザ内で処理され、サーバーには送信されません。
対応フォーマット: 時間列+振動値列、または振動値のみ(サンプリングレート指定)
サンプリングレートと回転速度を確認・調整します。多くの場合、自動認識された値がそのまま使えます。
「解析開始」ボタンをクリック。数秒で以下の結果が表示されます:
高速フーリエ変換(FFT)により、振動の周波数成分を分析します。
軸受の微小な損傷を検出するための高度な解析手法です。
国際規格に基づく振動評価を行います。本ツールは機械グループ2(中型機械、15-300kW)を基準としています。
| ゾーン | RMS速度 | 評価 | 推奨アクション |
|---|---|---|---|
| Zone A | < 2.8 mm/s | 良好 | 新設・整備後の正常状態。定期監視を継続 |
| Zone B | 2.8 - 7.1 mm/s | 許容範囲 | 長期運転に適した状態。通常の監視間隔で継続 |
| Zone C | 7.1 - 11.2 mm/s | 警告 | 制限付き運転。原因調査と補修計画を立案 |
| Zone D | > 11.2 mm/s | 危険 | 継続運転で損傷リスク。即時停止・点検を推奨 |
| グループ | 対象機械 | Zone A/B境界 | Zone B/C境界 | Zone C/D境界 |
|---|---|---|---|---|
| グループ1 | 小型機械(<15kW) | 2.8 mm/s | 7.1 mm/s | 11.2 mm/s |
| グループ2 | 中型機械(15-300kW)※本ツール基準 | 2.8 mm/s | 7.1 mm/s | 11.2 mm/s |
| グループ3 | 大型剛基礎(>300kW) | 4.5 mm/s | 11.2 mm/s | 18.0 mm/s |
| グループ4 | 大型柔基礎(>300kW) | 7.1 mm/s | 18.0 mm/s | 28.0 mm/s |
大容量データから必要な区間のみを抽出して解析できます。
解析結果を外部ファイルとして出力できます。
6種類の故障モードを再現したサンプルデータが用意されています。学習や動作確認にご利用ください。
| ID | 状態 | 特徴 | 予想結果 |
|---|---|---|---|
| S01 | 正常 | バランスの取れた回転機械 | Zone A |
| S02 | アンバランス | 1X成分(回転周波数)が卓越 | Zone B-C |
| S03 | ミスアライメント | 2X成分(2倍周波数)が卓越 | Zone B-C |
| S04 | 軸受外輪故障 | BPFO周波数にピーク | Zone C-D |
| S05 | 軸受内輪故障 | BPFI周波数にピーク | Zone C-D |
| S06 | ルースネス | 複数の高調波成分 | Zone B-C |
振動の時間変化を示すグラフです。
振動の周波数成分を示すグラフです。
軸受故障の診断に特化したグラフです。
解析結果を表形式で出力します。Excel等での二次加工に便利です。
| データ種別 | 内容 | 用途 |
|---|---|---|
| 診断結果 | RMS値、ゾーン、推奨事項 | 報告書作成 |
| FFTスペクトラム | 周波数、振幅 | 詳細分析 |
| 時系列データ | 時間、振動値 | 他ツールでの再解析 |
| 包絡線スペクトラム | 周波数、振幅 | 軸受診断詳細 |
| 全データ一括 | 上記すべて | アーカイブ |
5ページ構成の診断レポートを生成します。
A: 以下の7フォーマットを自動認識します:
A: いいえ。すべての処理はブラウザ内で完結します。データは外部に送信されません。
A: データサイズにより異なりますが、通常は数秒〜30秒程度です。初回はPyodideの読み込みに1〜2分かかる場合があります。
A: 技術的には動作しますが、メモリ制約のためデスクトップブラウザを推奨します。
A: Chrome、Edge、Firefox、Safari(最新版)に対応しています。
A:
A: 不明な場合は10,000 Hz(デフォルト値)を使用してください。FFTスペクトラムの形状は正しく表示されますが、周波数軸のスケールが実際と異なる場合があります。データ収集機器の仕様を確認することをお勧めします。
A: FFT解析自体は高精度(Python SciPyライブラリ使用)ですが、診断結果はあくまで参考情報です。軸受故障周波数の検出は軸受仕様(BPFO係数など)の正確な設定に依存します。最終判断は専門知識を持つエンジニアが行ってください。
A: ブラウザのメモリ制限が原因です。以下をお試しください:
A: 一般的な深溝玉軸受(6200系)の係数を使用しています。
実際の軸受に合わせた係数が必要な場合は、軸受メーカーのカタログを参照してください。
A: 以下を確認してください:
A: 初回アクセス時はインターネット接続が必要です(Pyodideライブラリの読み込み)。一度読み込むとブラウザにキャッシュされるため、その後は限定的にオフライン使用可能です。ただし、キャッシュがクリアされると再度接続が必要です。
A: 本ツールはプロトタイプとして公開されています。商用利用については、GitHubリポジトリのライセンスをご確認ください。
サンプルデータで動作を確認できます。
v7.1(最新版)を開く →